帯状疱疹は80歳までに3人に1人が発症するといわれています
帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスによって起きる病気といわれています。
子供の時に「水痘(みずぼうそう)」にかかった時から、神経の中に潜伏していた「水痘帯状疱疹ウイルス」が、再び活動を始めることによって起きるウイルス感染症です。
子供の頃に水痘にかかった人は、誰でもかかる可能性があり、80歳までに3人に1人が発症するといわれています。
帯状疱疹にもっともかかりやすいのは、50歳代以降ですが、最近は20歳前後の若い方にもみられます。
(近年は少子化により、水痘患者に会う機会が少なく免疫が追加されないため、若年者の発症や、2度以上かかる場合も増えているといわれています。ただし高齢者で2回以上かかる場合には、免疫に異常がある場合があり、全身の悪性腫瘍の検査などが必要になります)
症状は、全身の左右どちらか一方だけに、びりびりとした痛みをともなう小さな水疱が、神経の支配範囲に沿って帯状に現れます。顔面に出た場には、目や耳・顔面神経の麻痺、髄膜炎などを合併することもいわれています。また痛みが水疱が治った後も長く続くことがあります(帯状疱疹後神経痛)。
そのため、発症した場合には、できるだけ早期にウイルスの増殖を抑える内服薬の服用が効果的です。
また、近年帯状疱疹の予防接種も注目されています。60歳以上の方への接種によって、帯状疱疹の可能性を約半分にしたとの報告もされています。
効果は5年との報告もありますが、基本的には一度の接種で予防効果は十分と考えられています。
もしご希望の方は遠慮なくお問い合わせください。またご不安・ご不明な点があれば、外来に受診の上、ご相談ください。
接種は予約制になりますので、事前にご連絡をお願いします。